建設機械アタッチメント開発・製造

株式会社タグチ工業 様(岡山県岡山市)
導入目的:
配送業務の確実性向上
緊急事態対応

建機の「最先端」を保ち、スムーズな現場作業を支えるために

建設機械の先端に装着する「アタッチメント」を開発・製造するタグチ工業様。グループ全体で販売、レンタル、メンテナンスも手がけ、その中のメンテナンスサービス「ホースマン」の車両を中心にビークルアシストをご活用いただいております。今回は、タグチグループの情報システム会社OO-com株式会社の三村社長にお話をうかがいました。

工事現場をバックアップする

タグチ工業は、元々は山陽熔接工業所として1957年に創業しましたが、現在の主軸は建設機械や油圧ショベルのアタッチメントの開発・製造になります。アタッチメントとは土をすくうバケットや資材・廃材をつかむフォークなど、重機のアーム先端の着け外しできる部分のことです。
タグチ工業では解体現場で力を発揮する「ガジラ」と名付けた大割圧砕機や鉄骨まで切れるカッターを中心に、50種類以上をラインアップしています。
1995年の阪神・淡路大震災の時にはあちらこちらの現場で復興を支えました。アタッチメントは基本的に建設機械の油圧で動作し、たくさんの「油圧ホース」を通じて制御されています。そうした油圧ホースのメンテナンス・駆けつけ修理サービスを行うのがホースマンという専門技術集団です。

ホースマンでは、工事現場などから油圧ホースの不具合の連絡が入ると、部材と工具を積んだクルマが現場へと急行します。そのために以前からスマートフォンやタブレットを用いたシステムやカーナビアプリを利用してきましたが、走行中は位置情報の誤差が大きく、カーナビとしても問題がありました。たとえば造成中の建設現場などは番地が未定なことが多く、近くに来ているのに現場にたどり着けないため、電話で場所を確かめ直すことも多々ありました。
現場では、工事が中断すればそれだけ工期が延びてしまいます。たとえ解体作業がはかどる革新的なアタッチメントであっても、油圧ホースのトラブルで動かなくなっては意味がありません。そのため私どもは、いかにホースマンをスムーズに急行させるか、を最優先に考えたシステムを模索し続けてきました。


OO-com株式会社 社長の三村和弘 様

1秒でも早く、修理を完了させるために


ホースマンカー。部材を積むと総重量は3トン超にもなる

そんなある日、田口社長(田口裕一タグチ工業代表取締役)が高速道路を走行中にパンクし、ロードサービスを受けることがありました。そのロードサービスのクルマにパイオニアのナビを使ったシステムがついていることに気づき、一目でわかるインターフェースと位置情報の正確さに興味を持ちました。「ロードサービスも、出動要請を受けて現場に急行しなければならない。これはホースマンの参考になるのでは」ということで、グループ全体の情報システムを任された私どもOO-comがパイオニアに相談しに行きました。それをきっかけにカーナビが使える新たなシステムとしてビークルアシストを導入することに決めたのです。

以前に使用していたシステムと比べ、ビークルアシストは位置精度の高さやリアルタイム性に優れているので、今ではコールセンターへ出動要請があった時点で、オペレーターが車両の位置や状態を確認し、現場に最寄りの車両を選んで配車することができています。さらに目的地の地理に詳しくなくても、また造成地や山奥のような住所のない場所でも、オペレーターがビークルアシストの地図上からカーナビに場所を送信すれば、あとはカーナビが最後まで案内してくれるので、現場への急行がとてもスムーズになりました。スマートフォンやタブレットのカーナビアプリと違い、パイオニアのカーナビの良さを実感しています。


地図上の地点アイコンや登録地の一覧からコースを作成して車両に送信

油圧ホースのプロを、システムで支える

修理は事前に予定しているホース交換もありますが、基本的には緊急です。ホースマンは、油圧ホースに不具合の発生した建機を見た瞬間に修理箇所と処置を見抜き、交換に必要なホースのメーカーやサイズ、対応の口金を即座に判断し、必要なホースをその場で素早くつくり、交換を行います。現場にはたいてい焦った空気が立ち込めています。止まっているのは1台の建機ではなく現場の工期全体なのです。そんな状況だからこそ、ホースマンには運転に気を取られることなく修理に専念して欲しいと思いますし、そのために情報システムで何ができるかを常に考えています。


その場でホースを作成

既存の日報システムをAPI連携で改善

ホースマンの一日の活動を記録する日報でも情報システムを活用しています。もともと日報は当社で開発したSFAシステム「れぽっと!」を利用し、スマートフォンを使って走行や行動の履歴を取得していました。しかし、走行中の位置精度はいまひとつでしたし、現場では停車中とはいえスマートフォンの操作が必要でした。そこで、ビークルアシストの導入を機に、「れぽっと!」とビークルアシストをAPIで連携させ、現場ではカーナビ画面の動態ボタンを押す運用に変更しました。これにより、従来の「れぽっと!」を利用しながら、より位置精度の高い履歴が取得できるようになりました。また、カーナビの操作だけで日報の作成が完結するようになったので、ホースマンの負担が軽減されるとともに、運転中のスマートフォンの使用や誤解をされるリスクも解消することができました。

「最先端」のサービスを提供し続ける

今後は、ビークルアシストで取得できる様々なデータを分析したり、ホースマンの出動を要請するスマートフォンのアプリ開発にもトライしてみたいと思っています。たとえば、ホースマンを呼びたい工事現場がアプリのボタンを押すことで位置情報をコールセンターに送信し、それをもとにホースマンカーが出動すれば、もっとスピーディーに現場に駆けつけることができるようになるかもしれません。これからもITの力で、お客様に喜ばれる、よりスムーズで効率的な建機サービスを提供して行けたらと思っています。

師走のお忙しい時期にもかかわらず取材のご協力を頂きましてありがとうございました。
パイオニアは今後もビークルアシストを通じて皆さまのビジネスをサポートしてまいります。

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